「ヤドリギの下のキス」は、もともとクリスマスの風習なんですが、フランスあたりでは新年にも行われるということなので、無理やり新年カウントダウンバージョンに設定しなおしました。
問題はそんな大人の風習にどうやってお子様のエドを参加させてロイ×エドにもっていくかという点で、そこをクリアするためにハボックに頑張ってもらうことにしました。どのように頑張ったかは前日譚の「紳士協定」をお読みください。
ぶっちゃけていうと、ロイ･マスタングに女性を独占させないために、ハボックたちがエドを引っ張り出して大佐にあてがう話だったり。エドの人権は無視？ まあ、なんてひどい……。
一番書きたかったのは、大佐がエドのところへ向かうと（なぜか）途中にいる人間が避けて道ができるというシーン。映画『十戒』の海が割れるシーンの人間バージョンみたいなの。上手く書けたかどうか自信がないですが。……なんで、そんなの書きたかったんでしょう、私。
ロイエド編は、ちょっと逃げました。でも、暗闇でのでぃーぷきすの描写なんて、どうやれと？
大佐の時計は0時2分45秒になるとアラーム（？）が鳴るように設定されてます。で、毎年、明かりがついたときには何事もなかったかのようにシレっとしてるんです。相手が特定されると後々面倒だから。
最初はアルの相手はエリシアちゃんだったのですが、あのヒューズさんがそんなの許すはずないということに気づいて、相手をホークアイ中尉に変更。おかげでホークアイさんが、いろいろ説明してくれて、結果的にはよかったですが。（建前としては大佐はエドを「保護」しに向かったことになっているようです。でも結局襲ってるけど……）
アルの感覚については、謎。視覚と聴覚はあるようだけど、触感はあるのかな？ 組み手やっているぐらいだから、一応触覚はあると思うんだけど、頭ふっとばされても痛がらないから、痛覚はなさそう。味覚と嗅覚は……ないかも。
イメージとしては、ゴーグルとイヤホーンと全身スーツという仮想体験マシンで鎧を動かしているような感じ。あまりにも強い触感＝痛みは情報がカットされる。
――というような設定にしておけば、鎧へのキスも感じとることが可能でしょうか。
ハボック編は、オチをつけなきゃという一心で書きました。
童顔で、なんとなくお肌つるつるっぽいフュリーさん受難。実は髪の毛も服も乱れていたり……。
最初に書いたエピローグでは、明かりがついたら大佐が冷たいので、エドが拗ねてしまって大変でした。年越し甘々SSのはずが、なぜか暗い話に……。。お子様に手を出したのがバレるとまずい（建前上は「保護」ですから）というのは分かるんですが、フォローぐらいしろよ大佐、と自分で書いてて思ったので書き直しました。
ずいぶんと端折ってしまったけれど、とりあえずラブラブ方向に向かって落ち着いたのでよいことにしましょう。
それから、エドの性別についてのご質問があったのですが、……どうみても女の子バージョンですよねぇ。作中ではエドの性別は明言しないように書いているので、大佐にお稚児さん趣味もあるという風にも読めるようになっているはずなんですが、状況的にいって女の子ですねー。（しかも軍部の人間も知っているっぽい）
2005/01/04
背景素材は篝火幻燈からお借りしました。