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『ライトノベル☆めった斬り！』Web版特設

ライトノベル度診断表(Web版)の使い方

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はじめに

『ライトノベル☆めった斬り！』p.16〜p.17に掲載された、書籍のライトノベル度を診断する「あなたにもできる ライトノベル度診断表」のJavaScript版です。
JavaScriptをオンにして使ってください。
（※Windows2000+IE6.0/Netscape7.1/Opera7.23/FireFox1.0で動作確認）

上から順番に項目ごとにチェックボックスまたはセレクトボックスで当てはまる事項にチェックをいれ、計算ボタンを押すと点数が計算されます。オレンジ色の背景（この色）の項目は、入力しても計算ボタンを押すと値がクリアされてしまうので注意。
ライトノベル度の目安は以下のとおりです。
評者ごとのバラつきを考慮して、書籍版よりも5点づつ基準を下げてあります。
A:75点〜、B:65〜74点、C:55〜64点、D:45〜54点、E:35〜44点、F:1〜34点

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使い方説明

それでは実際に東佐紀『ネザーワールド　―ロビン―』（スーパーダッシュ文庫）を例にとって診断してみましょう。(予想ではBかCになるはずですが)

パッケージ値を計算する

書籍の形態・装丁から、パッケージ値を算出します。客観的に判断できるので、評者によるブレはほとんどありません。

1. 出版形態
文庫で、ライトノベルレーベルで書き下ろしですから、それらのチェックボックスにチェックを入れます。
2. 表紙
人物の絵です。今風のイラストだと思ったら「萌え系イラスト」にチェックをいれてください。アニメになりそう、あるいはアニメになっている作品だったら、「アニメ誌に載っててもおかしくない」にチェックを。ちなみにスーパーダッシュ文庫はすべて表紙にイラストレーター名が入っています。
3. パッケージ性
意味が分かりにくいんですが、基本的に電撃文庫、スーパーダッシュ文庫は４点、富士見ファンタジア文庫、MF文庫Jは３点、コバルト、ホワイトハートは２〜３点、新潮文庫０点です。
スーパーダッシュなので、4点
4. イラスト
カラー口絵あり、本文イラストあり、人物紹介イラストあり、予告風口絵あり。
5 ページ数
あとがきまでで291ページです。

各項目にチェックを入れて、「パッケージ値計算」のボタンを押すと、値が表示されます。
『ネザーワールド　―ロビン―』のパッケージ値は20点です。
（だいたい最近の電撃文庫、スーパーダッシュ文庫は、20点になります）

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物語値を計算する

物語のシリーズ性や設定などから値を算出します。SF、ファンタジー、ホラー等のジャンル物は高ポイントになります。

6. シリーズ化の意図
最初からサブタイトルがついているところをみると、シリーズ化の意図があったようです。舞台となる地下世界（ネザーワールド）の設定を使っていくらでもシリーズ化は可能。
7. シリーズ性
『ネザーワールド　―ロビン―』は『ネザーワールド　―カナリア―』の続編。シリーズ名は「ネザーワールド」
8. クロスジャンル性
SFでボーイ・ミーツ・ガール物。フローラが探す相手の正体が謎なので、すこしミステリーっぽい展開です。
9. 大きな物語の欠如
裏テーマに環境問題があり、主人公の成長物語でもあるので、減点2。
10. 物語世界の非現実性
SFで超能力者がいる世界なので、3点。

各項目にチェックを入れて、「物語値計算」のボタンを押すと、値が表示されます。
『ネザーワールド　―ロビン―』の物語値は12点です。

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キャラクター値を計算する

キャラクターの設定から値を算出します。評者によるバラつきが出る項目です。

11. 主人公の年齢
主人公のロビンは15歳です。
12. 主人公の境遇
主人公のロビンは、研究所生まれなので、両親なし故郷なし。超能力者という宿命を背負っています。でも地下案内人として働いています。
13. 登場人物
一応キャラが立っていて、役割分担が決まっているということで。
14. 脇キャラ
クィーンは前作通しての脇キャラ。人間でないキャラがいます。シャルロットはデフォルメの激しい「壊れキャラ」。フローラは一応「萌えキャラ」。
15. 主要登場人物の歪み
ロビンもフローラも特殊な境遇に生まれて特殊能力をもった改造種。ロビンは戦闘モードに入ると人格変わっちゃいます。4点。

各項目にチェックを入れて、「キャラクター値計算」のボタンを押すと、値が表示されます。
『ネザーワールド　―ロビン―』のキャラクター値は17点です。

文章値を計算する

文章の特徴から値を算出します。評者によるバラつきが出る項目です。

16. 文章表現
東佐紀の文章は、かなり一般文芸の文章に近いです。センテンスは長いし、情景描写も多い。漢字も比較的多いですしね。
17. 改行や擬音
会話のあとは改行されています。叫び声や沈黙が文字化されています。擬音はほとんどなく、改行は多くはありません。
18. 造語、ネーミング
「地下世界」に「ネザーワールド」というルビを振っています。
19. 会話や語尾
登場人物の会話は口調でほとんど区別できます。

各項目にチェックを入れて、「文章値計算」のボタンを押すと、値が表示されます。
『ネザーワールド　―ロビン―』の文章値は7点です。

著者、その他の値を計算する

著者の出自や、メディア展開の有無などから値を算出します。客観的に判断できるので、評者によるブレはほとんどありません。

1. 出版形態
文庫で、ライトノベルレーベルで書き下ろしですから、それらのチェックボックスにチェックを入れます。
20. 著者の出自
東佐紀は、第2回スーパーダッシュ文庫新人賞の出身です。
21. 著者との親和性
著者のプロフィールが公開されていないのでチェックしようがありませんが、そんなに「大人」という感じもしないので、減点なし。
22. 著者のキャクター化
明確なキャラクター化はありませんが、あとがきに著者が露出している感じがあります。2点。
23. 読者との共犯関係、お約束のギャグやお決まりのパターンの使用
これはいまのところはなし。
24. データベース性
SFですが「常識や約束ごとを、過去の作品に依存している」感じがあります。
25. メディア展開
いまのところメディア展開はなし。

各項目にチェックを入れて、「著者値計算」のボタンを押すと、値が表示されます。
『ネザーワールド　―ロビン―』の著者値は10点です。

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合計点計算

すべての項目値を計算し終えたら、合計点を計算します。 パッケージ、物語、キャラクター、文章、著者＆その他の欄に値が入力されているのを確認してから、「合計点計算」ボタンを押してください。それぞれの値のライトノベル度（％）と合計点、ライトノベル度判定が表示されます。

『ネザーワールド　―ロビン―』の結果は次のようになります。
パッケージとキャラクターは「ライトノベル的」だけれど、文章や著者は「ライトノベル的」ではないということになりますね。

　パッケージ　： 20/20点(100％)
　物語　　　　： 12/20点(60％)
　キャラクター： 17/20点(85％)
　文章　　　　： 7/16点(35％）
　著者＆その他： 10/24点（41.6％）
　合計点　　　： 66/100点
　判定：B

いちいちチェックボックスで計算するのが面倒だという場合は、黄色の背景（この色）の入力欄に直接それぞれの項目の値を入力することもできます。

結果をメモしておきたい場合には、評者名欄と作品名欄に入力をして「データ表示」ボタンを押すと、結果データがテキストボックスに表示されますので、そのままエディタ等にコピーすることができます。

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